地方の荒地化はもう止められない

千曲川河川敷、千曲市から長野市松代にかけて、長芋畑の青々としたツルが理路整然と並ぶ姿は圧巻です。長野県は全国3位の収穫量を誇ります。その他にもハクサイ、セロリ、アスパラガス、レタス、リンゴ、モモ、スモモ、ブドウは全国3位以内に位置しています。
長野県農政部の長野県農業の概要を見ると、総農家数は全国1位。でもここ25年でなんと農家数が半数近くに!!

実際、その長芋畑の風景にも変化が出ています。見渡す限りの畑の間に、黄色い草花がぼうぼうと咲くスペースが見えます。 近所でも今年突然草ぼうぼうと化した水田は思い当たる場所で10ヶ所以上。「おじいちゃんが倒れたらしいよ」と義母が近所から仕入れた情報。息子や娘のほとんどが東京や長野に移住または勤めていて農業をやる余裕もなければ興味もありません。近くの田んぼや畑ではほとんどが70歳以上のお年寄りしか目につきません。ってことは「じいちゃんが倒れたら、草ぼうぼう」は常識。昨年まで小麦色に輝く稲が続く地帯が、みるみるうちに雑草だらけの荒地になります。住宅街に近いところでは、何年かするとそこにアパートができたりして・・・。河川敷のような農業地帯では一旦耕作をやめると、アレチウリという米国から来たツル科の雑草が覆い尽くします。
これも時代の流れなのでしょうか。

小さい時は「農家の嫁にはなるな」と言い聞かされてきました。なぜなら、ご近所は後妻さんが多く、その訳は先妻は働かされた上に食べ物もろくに与えられずに死んでいったという嘘のような事実が。嫁が田んぼで働きすぎて死んでいったという地域民話があるほどです。

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記:寺澤順子地方の荒地化はもう止められない




2014年10月22日 Posted byライティング・サポーターズ at 10:08 │Comments(0)町並み・建物・暮らし・移住・家寺澤順子

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