小さな町が外国人誘致の一歩(長野市松代)

※筆者が執筆した長野市民新聞「カムカム外国人」(2014.9.30掲載)を大きく編集したものです。

 我が家から千曲川をちょっと下ると長野市松代があります。武田信玄が建てた松代城を核に江戸時代には真田十勇士幸村の兄が城主となり、松代藩真田十万石しとして全盛した松代藩の城下町。城も消失してしまい、松代空襲もうけ、産業が廃れ、長野市に合併して、今はその存在感が薄れつつあります。それでも、「先進的で知的で家柄がいい逸材ぞろい」として私が小さい頃は、松代出身の人といえば一目置かれたものです。実は私の祖母は松代横田家出身だと、まずは自慢しておきましょう。

 メーン通りはシャッターが降り、空き店舗や空家が目立ち、すっかり寂れてしまった松代。そんな中、長野市が2010年松代イヤーに指定しNPOらと連携してまちづくりに力を注いできました。観光情報サイトやまち歩きアプリ、インターネットテレビ「松代テレビ局」、まち歩きセンターなどを開設。博物館や美術館、真田邸などの屋敷の整備や町並みの保存や整備が進み観光客から人気を集め初めています。残念ながら電車が配線となった代わりに、松代駅と城の跡地のエリアが広く開け、イベントも開催できるスペースができました。

 まちづくりの立役者として、NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会は、松代まち歩きセンターを拠点に、歴史やまちの文化の掘り起こしをし、NPOや市民団体のネットワークをつくり、まちづくりのNPOの成功事例として全国から視察が相次いでいます。このNPOがほぼ毎月企画する街歩きのイベントは驚くほど多くの市民がやってきます。

さてここからがいよいよ本題
続きは
記:寺澤順子
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2014年10月03日 Posted by ライティング・サポーターズ at 06:07Comments(0)寺澤順子NPO・国際交流・インバウンド